「先進医療」は、医療費の自己負担をゼロにする保障です。3ステップの順番で、①「先進医療」とは? ②どういう時に役に立つの? ③備えるべきなの? で説明していきますね🐢。
①【図解】「先進医療」とは?
(1)治療費の自己負担は3割
実は、私たちは全員「国民皆保険制度」という国の保険に入っています。もし100万円の治療費がかかっても、窓口での支払いは3割の30万円のみ〔※ⅰ〕という制度です。すごいことなんですよ。
アメリカでは「国民皆保険制度」がないため、盲腸であっても高額な治療費負担がかかります。
(2)先進医療は、全額(10割)自己負担が!
「国民皆保険制度」があるものの、国が定めていない手術などは全額自己負担となり、100万円の治療費は満額100万円負担がかかります。
(3)先進医療のイメージ図
治療費負担が3割負担ということは、残り7割は社会保険料などで賄われています。結局のところ、残り7割は私たちの給料から天引きされているということです。
そのため、国も全ての病気・治療を対象としているわけでなく、「効果があると証明された治療法のみ」が対象となります。
ただ、がんに関しても昔は入院・手術のみであったものも、今では「抗がん剤治療」など治療法が増えており、生存率も高くなってきています。なので、次々と新しい治療法ができてきているという状況です。
そこで一定の効果を測定するために、「先進的な治療方法」として、「先進医療」の枠組みを設けています。イメージ図で示すとこのようになりますね。
また、 先進医療は、国のHPから確認することができます。2ヶ月に1度更新しているので都度確認しておきましょう。
②どういう時に役にたつの?
先進医療の治療方法といえば、2つに大別されます。その2つを見ていきましょう。
(1)治療“数”が多い :白内障
(2)治療“金額”が高い:がん の治療です。
(1)治療“数”が多い白内障の治療法
先進医療での治療“数”でみるとダントツで多いのは、白内障の「多少点眼内レンズを用いた水晶体再建術」です。
理由は、白内障の発症割合です。60歳代で70〜80%と非常に多いことが挙げられます。
(2)治療“金額”が高いがんの治療法
こちらを心配され備える人もいる内容です。がんの治療法も広がっておりますが、体への負担がすくない治療法で「陽子線治療」「重粒子線治療」があります。
ガンの先進医療
(1)陽子線治療
(2)重粒子線治療
約300万程の治療費が全額自己負担になるので、大事ですね。がんは2人に1人が罹患(=発症)するので備えるに越したことはないです。
ただし、治療できる病院が
「陽子線治療」 :17病院
「重粒子線治療」: 6病院
と非常に少ないです。 2019年10月16日時点
③備えるべきなの?&注意点!!!
私は、備える必要性は「高い」と思います。といいますか、私のお客さま全員が備えています。理由は、次の3点ですね。
(1)保険料約100円/月と安価
通常の医療保険やがん保険に特約としてつけることになりますが、約100円/月であるため少額でつけられ、多くの保険会社は設計時に自動付加されています。
(2)先進医療を受ける可能性がある。
上記の通り、「白内障」や「がん」の発症率は非常に高いため、年令問わずに備えるべきだと思います。
(3)【注意】先進医療は、医療保険に。
がん保険にも、「先進医療」をつけることができますが、必ず医療保険に付けましょう。理由は、がん保険の先進医療は、がんのみに限定されてしまうためで、「白内障」などのがん以外の先進医療は対象外となるためです。
見直しのお客さまの中で言えば、10人に1人ぐらいの割合で、がん保険に先進医療が付いていて、医療保険にはついてないケースがあります。